「結婚祝いをもらった後に婚約破棄する事になってしまったけど、このままでいいのかな・・」
基本的なマナーから考えると
ズバリ貰い逃げはナシです!
こちらの記事では、「婚約破棄した時の結婚祝い返却について」基本的なマナーに、実情を加味しつつ説明します。
ご祝儀はどうやって返すのか?

婚約破棄前に、ご祝儀で現金をもらっていた場合、同額をそのまま現金で返します。
新居の家具代など結婚準備金として既に使っていたとしても、全額を返します。
ご祝儀の返金に関わらず、式場のキャンセル代など婚約破棄により発生するお金に関する基本的な考え方は、
ご祝儀の返金に加害者が応じない場合は、一旦自分で立て替えて、慰謝料や和解金の請求に含めるなど、後日まとめて清算してもらいましょう。
ご祝儀の返し方:直接手渡し
ご祝儀を頂いた人に直接返せる場合は、封筒に現金を入れ「婚約破棄に至った事」を伝えると共に、手渡しします。
返却を断られる事もありますが、「次回結婚できる事になったら、またお願いします。」といって、受け取ってもらいましょう。どうしても受け取ってもらなかったら、「次回の分を先に頂きます。」というとよいかもしれません。
「今回婚約破棄でご祝儀をどう処理したか」は、次の結婚時のご祝儀に関わってきます。破談直後で次の結婚の事なんて、まだ考えられないかもしれませんが、1年以内に訪れる可能性も十分あります。

努力の末、婚約破棄2年後に結婚できました。
ご祝儀の返し方:郵送
ご祝儀を直接返却出来ない場合、送付する事になります。
現金は、普通の手紙のように送る事は出来ないので「現金書留」を利用します。
「現金書留」以外で送ると罰金の対象になりますので、注意しましょう。
「現金書留」は、なじみがなく少々面倒ですが、郵便局にさえ行けば、あとは窓口の人が丁寧に教えてくれます。
- 取り扱い場所:郵便局の窓口のみ(ポストから投函不可)
- 入れる封筒:現金書留専用のもの、21円で郵便局で購入(コンビニ等では売っていない)
- 料金:435円(+送料)
- 損害要償額:1万円まで(賠償額は5,000円増える毎に+10円(上限50万円)
- 手紙の同封可能(婚約破棄の通知書を同封しましょう。)
- 受け取り方: 配達員から手渡しされる(印鑑かサインが必要、ポストに投函される事はない)
手紙も何も添えずにお金だけを送るのはヘンなので、現金は婚約破棄の挨拶状とセットで送りましょう。
婚約破棄の挨拶状(通知書)の書き方

婚約破棄の挨拶状の例文は、以下を参考にして下さい。もっとかしこまった書き方もできますが、あまり仰々しい文章だと相手に伝わりにくい場合もあります。
ここに謹んでご報告するとともに、皆さまにご迷惑をおかけしましたことを
心よりお詫び申し上げます。
令和〇年〇月〇日
氏名(*片方でも連名でもOK)
*婚約破棄の挨拶状(通知書)には、通常具体的な婚約解消理由を書きません。
電子マネーや振り込みでご祝儀を返しても大丈夫?!
キャッシュレスなご時世ですが、ご祝儀の返却で、電子マネーや銀行振り込みはしない方がよいでしょう。
銀行振込は、振込先を先方に聞く必要があります。「ご祝儀を返したいから口座番号を教えてくれ」ときかれても「じゃあ○○〇銀行に、、」と答えづらいですよね。ペイペイなどの電子マネーも、受け取る方は気を遣うので、サクッと「受け取るボタン」を押せません。
ご祝儀を返却とするという事は、お金を清算するというよりマナーとしての側面が強いので、現金書留など旧式の送付の方が、問題がないでしょう。

@管理人
マナーは、ときに非合理
結婚祝いのお返しをしていても全額返そう
ご祝儀のお返しをしていたとしても、婚約破棄をしたらご祝儀の金額をそのまま全額返却します。
お祝い返しの分を一部差し引いたりは、しません。。
ご祝儀の返却は、マナーであって、お金を清算しているわけではありません。
現金以外の結婚祝いは、どうやって返す?

現金ではなく、お祝いに品物を貰った場合、同額相当の商品券を返します。
一番のおススメは、書留(郵便局の窓口で手続き)
- 簡易書留:320円(+送料)損害賠償額は5万まで
- 一般書留:435円(+送料)損害賠償額は10万まで、さらに5万円ごとに+21円
追跡だけで保障が要らない場合は、レターパックという選択もあります。レターパックは郵便局やコンビニで封筒を購入し、ポストから送る事ができます。レターパックプラスは、近くの郵便局に電話をすれば集荷もしてもらえます。
- レターパックプラス:520円(相手に手渡し)
- レターパックライト:370円(相手のポストに投函)
年配の人は、レターパックよりなじみがある書留の方が「ちゃんとしている 」と感じる場合もあります。

結婚祝いで頂いた品物は、間違ってもそのまま返してはいけません。使い道に困ったら、メルカリやブックオフなどの中古市場で売れます。
会社の慶弔金の返却
会社の慶弔金規定等で結婚祝金をもらっていた場合、婚約破棄したら報告とともに速やかに返却しましょう。
モタモタしている内に会社から返却するよう催促されてしまったら、恥ずかしいですね。
社内メールを利用して報告するなら、上記に記載した婚約破棄の挨拶状の例文に、慶弔金を返却したい旨を伝える一文をそえて送りましょう。

返しそびれると信用問題に!
結婚祝いの食事代まで返すのがマナー?!
友人や会社の同僚など結婚祝いに食事をごちそうしてもらった場合はどうでしょう?
婚約破棄の基本マナーに従えば、食事代相当額を全額商品券等で返却する事になります。
ですが、格式高いレストランでフルコースをごちそうになったならともかく
「数千円の食事をおごってもらったレベル」で食事代を商品券で返却するのは何かヘンですよね?
次の結婚が決まった時、「前回お祝いしてもらったので、今回は辞退します、、」程度のフォローでOKではないでしょうか。
婚約解消したらお祝いは直ちに返そう!
結婚祝いは、婚約破棄が決まったら出来るだけ早く返却しましょう。
相手が「お祝いあげちゃったけど、結婚しないのか。。」とモヤモヤする前に動きましょう。
婚約破棄の報告とセットでするのが、一番スムーズな方法です。



さっさと返そう!
婚約破棄をしたのに、結婚祝いを返さないデメリット
「婚約破棄をされて、ショックでそれどころじゃない」
「好きで婚約破棄したわけではないし、返さなくても別にいいんじゃないか?」
婚約破棄の当事者がそう考えるは普通の事です。私自身も婚約破棄をされた当時はそう思っていました。
返さなくていいと思ってくれる人もいるでしょう。ですが時間が経ち、いよいよ次の人と結婚する事になった時、もう1度気持ちよくお祝いをしてくれるでしょうか?


食事程度ならともかく、ご祝儀を2回も気持ちよく渡す人はいない。。
未来の自分の為にも、しっかりマナーを守って綺麗に精算しておきましょう。